成り立ち

江戸時代から明治にかけ、日本海の海運にて活躍した北前船。

福井県三国町は九頭竜川の河口に位置し、三国湊と呼ばれる北前船の寄港地でした。
この三国湊は北前船や内陸部との水運の一大集積地であり、江戸中期から明治中頃にかけてとても繁栄しました。
弊社は明治年間に北海道から運ばれてくる「身欠きにしん」や「昆布」の卸売業として創業しました。

弊社が製造している「味付たら」　この原料となる「スキミスケトウダラ」は昭和3～４年頃に北海道釧路の佐藤仁亮氏が
郷里静岡県のサメのたれ（塩干し）の製法に準じて
スケトウダラで作ったのがはじまりといわれ、昭和11年頃から市場に出廻るようになりました。
昭和25～26年頃に紋別、網走地方にも生産技術がひろがり、
底曳漁業によって漁獲される潤沢なスケトウダラを原料に生産量が大きく伸びました。
（『水産加工品総覧』（三輪勝利監修　光琳）

この「スキミスケトウダラ」の利用を持ち掛けられ、縁の深い北海道産の厳選素材にこだわりたいと試行錯誤し、
昭和35年に「味付たら」を製造・販売を開始しました。

おかげさまで、味付たらの製造を始め　60年以上となりました。
シンプルな塩味を貫くことで、福井県民のご飯のお供として親しまれております。
これからも、変わらない味をお届けしていきます。